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3年生 コーチ鈴木の頭の中のお話し [Opinion(言わせろコーナー)]


3年コーチの鈴木です。

私はこの学年を1年生の途中から担当させていただいてますが、
私のコーチング理念のようなことをお話ししたことがなかったので、
突然ですが、ここで一度紹介しておきたいと思います。
長々と書き綴っていますが、どうか最後までお付き合いくださいm(__)m




まず、隼のサッカーと指導に関する考えですが、以前林監督が書いてくれた記事があ
ります。
そこに書かれている内容は隼のコーチ全員が共有している内容ですので、是非ご一読
ください。



カテゴリ:指導方針 「攻撃と守備」
※文章内にリンクを貼れないのでブログ内を探してみてくださいm(__)m


そこに書かれている内容を簡単に説明すると・・・

・サッカーは攻撃の時間と守備の時間がある。
・ボールを支配しているときが攻撃、相手がボールを持っているときは守備。
・相手からボールを奪ったら素早く攻撃に移る。
・奪ったボールをクリアすることは、すなわち攻撃を放棄することと同じである。


ここからは私の主観も交えた話になりますが・・・


林監督の「攻撃と守備」は当たり前のことがかかれていますが奥が深いです。
特に「クリア=攻撃の放棄」は意味の深い言葉でして、
ナイスパス!という言葉はあっても、ナイスクリア!という言葉はないんですね〜。
私もこの言葉を一番大切にしていますし、隼のプレースタイルの全てがここに集約さ
れているかな?と思っています。


子供たちのサッカー人生は小学校時代が全てではありません。むしろ長いサッカー人
生の始まりともいえる時期です。
私は、子供たちが出会ったサッカーという素晴らしいスポーツをどんな形でも良いの
で、生涯スポーツとして楽しんでほしいと思っています。
自分たちの手を離れた後の子供たちが、見知らぬ少年たちの中に混ざった時に、自分
に自信をもってサッカーを楽しんでもらうためにはどうしたらよいか?
そんなことを考えながら子供たちと一緒に練習をしています。

中学生以降になると、技術よりも戦術を中心とした練習が主となってしまうため、個
の技術・ピンチを打開する強い心を養えるのは小学生のうちと考えています。
ですので、私は逃げることよりもチャレンジすることを子供たちに徹底して教えてい
ます。



人には「ゴールデンエイジ」といわれる年代があります。サッカーだけではなく他の
競技もおなじですね。
一般的には10〜12歳の小学校高学年の年代を差し、爆発的に運動神経が発達し、
高度な技術も大人が驚くほど早く習得してしまう時期と言われています。

また7〜9歳まではプレ・ゴールデンエイジといわれ、スポーツに興味を示し、好き
になる。ゴールデンエイジに向けて神経発達の下準備をする期間になります。


現状、子供たちが位置するのはプレ・ゴールデンエイジなわけですが、
1〜2年生の時は、まずはボールにたくさんさわり、ボールを動かすことの楽しさを
教えてきました(・・・つもりです)

そして今教えている3年生は・・・ゴールデンエイジになる下準備の期間と考えてい
ます。



では、下準備の期間は何を教えるか?



まず、サッカーをプレーするにあたって最も重要とされる基本動作が3つあります。
「止める(トラップ)、蹴る(パス・シュート)、運ぶ(ドリブル・フェイント)」
です。


蹴ることに関しては隼の子供たちは弱いです。なぜか?
それは、コーチが教えていないからです。

サッカーをやるうえで正しい動作でボールを蹴ることは重要です。
しかし、筋力もなく、足首も固まっていない子供たちにボールを蹴れといってもこれ
ほど難しいことはありません。
このプレ・ゴールデンエイジの年代を効率良く過ごすために、1〜2年生のころは力
がなくてもできる練習であるボールマスタリング(ボールを扱う技術向上の練習)を
してきました。
蹴ることに関してはこれからです。4年生以降でも十分だと思いますが3年生から少
しずつ始めています。
といっても、キックの練習はあまりしておらず、まずは「リフティング」を蹴る練習
として行っています。

リフティングを家で練習しているお子さんもいらっしゃると思いますので、ご家庭で
指導するにあたり注意していただきたい点として・・・
練習の時は、ペンギンリフティング(ちょんちょんリフティング)はやらせていませ
ん。自分の目線までしっかりとボールをあげるリフティングをさせています。


回数だけを求めるなら、ペンギンリフティングは有効なのですが・・・
リフティングは何を目的にやるのか??
何百回もできることが素晴らしいのか??
いえ、違います。色々な部位で色々な高さのボールをリフティングできることが素晴
らしいのです。


私はリフティングの練習を足首を固めるための練習と考えています。
足首を固めてしっかりボールをけることができれば、無回転のボールがあがります。
リフティングをしていて「無回転のボールが上がる=しっかり足首を固めて蹴れてい
る」ことになります。
回数も大事ですが、まずはボールがきれいに上がっていることを褒めるようにしてい
ます。

練習でもリフティングをする際、多い回数は求めていません。10回できれば良しと
しています。
但しルールがありまして・・・
これは、お子さんとのコミュニケーションのため直接聞いてみてください。「リフ
ティングの8種目ってなに??」って聞くと答えてくれると思いますよ。

止めることに関しては、高いボールを正確に蹴り上げるリフティングができる=止め
る技術を養うことにもつながります。
ですのでこの部分に関してはあえて時間を設けて教えてるようなことはしていませ
ん。むしろ、実践の中で身につけるべき分野だと考えています。
2対1や3対2、4対2などの練習の中で身についていくでしょう。



運ぶ・・・
ここが一番重要ですね。特に低学年の内にしっかりとボールマスタリングが習得され
ていると、ゴールデンエイジを迎えたときの成長の早さが全然違います。
相手と対峙した時に・・・蹴って逃げる・・・これは教えてはいません。

自分がボールを持っているときは相手をかわす。
相手がボールを持っているときは、ボールを蹴るのではなく、引いて奪いキープする

私は、相手が最後に触ったボールを、ピンチをしのぐために、進路妨害しながらボー
ルを外にだし、ゴールキックやスローインでマイボールにすることを美徳としていま
せん。
試合を見ていてもわかるように、今の年代の子供たちは「ゴールキック=最大のピン
チ」になってしまいますし、
進路妨害の技術は大して難しくもなく、大きくなってからでも習得できるものなので
今の年代には不要な技術です。
それよりも、ライン際に追い込まれた状況でボールを保持し、自分の力でなんとか打
開し攻撃に転じる技術と精神力の方が大切で、これを重要視しています。

だからといって、パスをさせないわけでもありません。
パスは複数のディフェンスを一気に抜きさる攻撃の武器のひとつですから、バックパ
スや自分のピンチを仲間に押し付けるような逃げのパスでなければ、良しとしていま
す。
林監督の文章にもあるように、パスはあくまでも攻撃手段の一つですからね。


なので、今まで試合をご覧になった中で、どうしてうちの子はクリアしないのか?早
く蹴れ!!外に蹴りだしてプレーを止めろ!と、もどかしく思うシーンもあったかと
思いますが、
それは、子供たちの技術の問題ではなく、コーチがやらせていないからできないんで
すね。
試合を見るときは是非、子供たちが自分の力で何とかしようとする姿をたくさん見て
あげてください。そして褒めてあげてください。
※応援席から個別の指示はタブーです。コーチと違う指示が出てしまうと子供たちが
迷ってしまいます。これは是非ともご協力くださいm(__)m

試合(練習)をしていて一番頑張っているのは子供たちです。
そして、自分でボールを上手に扱えず悔しい思いをしているのも子供たちです。
子供たちは自分の力で何とかしようともがき成長している段階です。
ですので、試合の際はプラスの応援(頑張れ〜、良くできた〜など)をたくさんして
あげてください。
もちろん、家に帰ったあとも課題よりも褒めることを優先してあげてください。


課題はコーチがたくさん出しています(;^ω^)
全員が同じように上手になるために、個々に課題を出しています。

第一段階・・・サッカーを始めたばかりの子供たちには、失敗しても良いから率先し
てボールを触ることを課題にしています。この段階の子供たちはたとえボールを蹴っ
てしまってもナイスクリア!です。
第2段階・・・ある程度積極的にボールを触れるようになった、サッカーが好きに
なったら、今度はボールをキープすることを課題にします。「クリアで逃げずまずは
自分のボールにしてごらん」と話します。
第3段階・・・自分でボールを支配するようになったら、顔をあげてプレーすること
を意識させます。下を向いてプレーをしていては周りが見れませんからね。
第4段階・・・最後は得意分野を伸ばし、苦手を克服するために個々のプレイスタイ
ルに合わせた課題を与えます(1対多で負けない足技を身につける、スペースを狙っ
たパスをだすなどなど)


と、以上が私のコーチング理論となります。
ざっくりとと思いながらもだいぶ長い文章になってしまいましたね(;´∀`)
声だけでかく何も考えていないコーチに見えますが、色々と考えているんだな〜って
ことがご理解いただければ幸いですm(__)m


最後に、流山隼少年サッカークラブはサッカーの塾とは違い、地域のスポーツ少年団
ですので、コーチは全員ボランティアで行っています。
皆、仕事をしながらのボランティアコーチのため、仕事や家庭の事情からコーチ不在
で他学年と合同練習になってしまうことがしばしばあり、皆様にはご迷惑をおかけし
ております。
この場をお借りして深くお詫び申し上げます。

そして、お願いもございます。
そんなスポーツ少年団だからこそ、皆様のお力が必要です。
お時間のある時だけで結構ですので、練習の時に運動靴でお越しいただき子供たちと
触れ合う時間を作っていただけると幸いです。
リフティングを100回やってください!・・・・なんてことは言いません(;^ω^)
コーチの横にいて子供たちを見守っていただけるだけで結構です(^O^)/


子供たちと体を動かした後の一杯・・・・最高ですよ( *´艸`)



長々と失礼いたしました。
これからも宜しくお願い致します。



文責:鈴木孝雄
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